手袋の女
手袋の女
数十年前のお話 いつも手袋をはめている女性がいました。
夏でも白い手袋をはめていました。
手袋をとると掻きむしった跡が無数にありそれは見ていて辛くなるほど。 驚くほど赤い傷口でした。「うー痛い」「いい病院がない」私も数件の有名な皮膚科を紹介しました。漢方の処方もあり数万もかかる処方だったといいます。彼女の最後にたどりついたのが銀座にある病院で「枇杷の葉」を出されたらしいのです。彼女も最初は疑ったそです。彼女の場合、手も腕も体中掻きむしっている状態でした。先生の言われたとおり枇杷の葉を数枚くシュクシュしてもみ、風呂桶にいれたそうです。水は2週間変えないでそのままでいいとのことでした。どこに行っても効果がなかった彼女ですが、半信半疑でその通りに実行してみたのです。
すると なんということでしょう。 痒みがなくなったのです。
痒いからむしってしまう。なので日中も夜中も四六時中手袋をすることを余儀なくされたのです。
「手袋の女」はそれ以来、手袋をしなくてもよくなりました。
今ではすっかり治って 昔の笑い話です。
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